バールフット(その他表記)Bhārhut

改訂新版 世界大百科事典 「バールフット」の意味・わかりやすい解説

バールフット
Bhārhut

インド中部,マディヤ・プラデーシュ州サトナー県の小村で,ストゥーパ址があった。遺品大部分コルカタ(旧カルカッタ)のインド博物館に,一部はアラーハーバード博物館その他に運ばれ,現地には何も残っていない。塔門欄楯(らんじゆん)の浮彫は前1世紀初期と考えられ,仏教説話図最古の遺品である仏伝図や本生図(ジャータカ),守護神像,さらに聖地図や動植物文様を表している。丸味や変化の乏しい素朴な表現であるが,鋭い明確な線により個々形象を観念的に明快にとらえ,きびきびした爽やかな印象がある。
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百科事典マイペディア 「バールフット」の意味・わかりやすい解説

バールフット

インド中部,マディヤ・プラデーシュ州北部にある仏教遺跡。シュンガ朝時代(前2世紀半ば)に建てられた廃塔の周囲から門と欄楯(らんじゅん)の一部が発見された。欄楯の表には男女の神像や蓮華(れんげ)文様,裏にはジャータカや仏伝図の浮彫があり,仏教美術最古の遺例として貴重。

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世界大百科事典(旧版)内のバールフットの言及

【トロツキー】より

…しかし同党の分裂ではレーニンの組織論に強く反発し,《われわれの政治的任務》(1904)を書いた。1905年ロシアで革命がおこると,パルブスとともに永久革命論を構築し,国内にもどり,ペテルブルグ・ソビエトの中心的指導者となった。永久革命論は《総括と展望》(1906)に定式化されている。…

※「バールフット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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