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仏伝図 ぶつでんず

3件 の用語解説(仏伝図の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仏伝図
ぶつでんず

仏教説話図のうち釈尊の出生直前から涅槃 (ねはん) 直後までの事績を表現したもの。中国,日本でも描かれているが,特に紀元前インドで最も流行した。作品としては,ストゥーパの塔門や欄楯 (らんじゅん) を荘厳 (しょうごん) した彫刻が多く,バールフットサーンチーブッダガヤーなどのものが有名。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶつでんず【仏伝図】

釈迦の伝記に基づいてその生涯のさまざまな出来事を描いた絵画や浮彫。中国では本行経変(ほんぎようきようへん)ともいう。釈迦の前生の物語の絵画化である本生図,仏弟子や敬虔な信者の過去および現在の物語に取材する譬喩(ひゆ)物語(アバダーナavadāna)図,大乗仏教経典の内容を図示した変相図(大乗経変)とともに,仏教説話図を構成する。インドでストゥーパを荘厳(しようごん)するために欄楯(らんじゆん)や門に本生図とともに表現したことにはじまり,バールフットやサーンチー第1塔のそれが最初期の代表作である。

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大辞林 第三版の解説

ぶつでんず【仏伝図】

仏陀の生涯を描いた図。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の仏伝図の言及

【ガンダーラ美術】より

…しかしまだ仏教的な主題を扱わず,次のクシャーナ時代に本格的な展開を見た。すなわち1世紀末期に仏像が仏伝図の主人公として出現し,2世紀前期に単独の仏像が成立した。やや遅れて大乗仏教に関する彫像も現れるが,仏像出現に大乗仏教が関与した証拠はない。…

【大仏】より

…紀元1世紀ころ,北西インドのガンダーラおよび中インドのマトゥラーで,初めて仏陀釈迦の像が造られた。それは仏陀一代の生涯を物語る仏伝図にまず現れた。仏陀は群衆の中で説法する姿で表現され,その像容は群衆のそれとほとんど変わらないものであった。…

【仏画】より

…インドでは前2世紀以降,バールフットやサーンチーのストゥーパstūpa(塔)の門や欄楯(らんじゆん)に本生図(ジャータカjātaka。釈尊前世の修行物語)や仏伝図(釈尊の一代記)などが緻密に浮彫されており,これらは仏像出現以後もガンダーラやアマラーバティーなどの彫刻にもみられ,中央アジアをへて雲岡石窟にまで及んでいる。こうした本生図や仏伝図は彫刻のみならず,絵画として仏典にも記され,紀元前より寺院内に描かれていたと思われるが,遺品となると5~6世紀をまたねばならない。…

【仏像】より

…しかし,ヤクシャ(薬叉,夜叉),インドラ(帝釈天),ラクシュミー(吉祥天)などのインドの神々は仏教の守護神として紀元前から製作されているが,仏陀像はもとより菩薩や高僧の像も釈迦の死後数百年間は表現されず,信者が礼拝対象としたのは釈迦の遺骨を納めたストゥーパであった。また釈迦の事跡を描いた仏伝図では,菩提樹,台座,足跡,法輪その他で仏陀の存在を示唆するという不便な方法をとり,主役の仏陀を表現することはまったくなかった。この伝統を破ってはじめて仏陀の姿を表現したのは,紀元後100年ころにガンダーラ地方において,次いでマトゥラーにおいてであった。…

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