ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パックストン」の意味・わかりやすい解説
パックストン
Paxton, Joseph
[没]1865.6.8. シドナム
イギリスの造園家,建築家。庭師の修業を積んだのち,1823年デボンシャー公のチズウィックの庭園で働き,26年には主任造園師となってチャッツワースで造園活動を行なった。そこで東洋風の庭園を手がける一方,ガラスと鉄による温室建築という新構法を開拓して,建築活動を始める。 51年ロンドンのハイドパークにおける万国博覧会用の会場建築として設計した水晶宮はその集大成であった。そのほかにエザンザー村の新規計画 (チャッツワース) やロスチャイルド家のためのカントリーハウスを計画。バーケンヘッド公共公園 (1843,ロンドン郊外) は劣悪な都市環境の整備を目的とした計画緑地で,その設計理念はアメリカをはじめ,後年の各国の都市計画に受継がれていった。また雑誌"Garden Chronicle"の創刊者の一人。
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