パロス(その他表記)Palos

デジタル大辞泉 「パロス」の意味・読み・例文・類語

パロス(Palos)

スペイン南西部、アンダルシア州、大西洋岸沿いの港町ウエルバ北東にある。コロンブスの出航地として知られる。ムデハル様式のサンホルヘ教会には、アメリカ大陸到達に関わったピンソン兄弟や同地漁師の名が刻まれた石碑がある。パロス‐デ‐ラ‐フロンテラ。

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精選版 日本国語大辞典 「パロス」の意味・読み・例文・類語

パロス

  1. ( Palos ) 正称はパロス‐デ‐ラ‐フロンテラ。スペイン南西部の町。近世初頭に港町として栄え、一四九二年コロンブスはここから出帆した。現在、この港は砂に埋没している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パロス」の意味・わかりやすい解説

パロス
ぱろす
Palos de la Frontera

スペイン南西部、ウェルバ県の村で、大航海時代の港町。人口7314(2001)。県都ウェルバの北東4キロメートルにある。1492年8月3日コロンブスがサンタ・マリア号でここの港から出帆し、翌年3月15日に帰港、同9月の第二次航海もここから船出した。1528年5月にはメキシコから戻ったコルテスもここに上陸した。この港は砂に埋没した。

田辺 裕・滝沢由美子]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「パロス」の解説

パロス
Paros

キュクラデス諸島第2の大島で,良質の大理石産出。詩人アルキロコス出生の地。前7世紀エーゲ海北部のタソス島に植民し,両島ともに富強を誇った。ミルティアデスパロス島征服に失敗して訴追され,失脚した。

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世界大百科事典(旧版)内のパロスの言及

【ナクソス[島]】より

…ローマ支配時代,4世紀以後はコンスタンティノープルから統治される。キリスト教が早くから広まり,やがて隣のパロス島,アンティパロス島とともに,東方正教会パロナクシア府主教区を構成。第4回十字軍の際ベネチア貴族マルコ・サヌードが同島を本拠地にエーゲ海公国を建設(1207),ローマ・カトリック教会所属のナクソス大司教座が置かれた。…

※「パロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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