日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒイラギソウ」の意味・わかりやすい解説 ヒイラギソウひいらぎそう / 疼木草[学] Ajuga incisa Maxim. シソ科(APG分類:シソ科)の多年草。茎は四角形で直立し、高さ30~50センチメートル、短毛がある。葉は対生し、卵形で長さ5~10センチメートル、粗い歯牙(しが)があり、ヒイラギの葉を思わせるところから名がついた。5~6月、茎の上部の葉腋(ようえき)に長さ約2センチメートルの青紫色花を開く。花冠は二唇形、上唇は短く2裂し、下唇は大きく開出して3裂する。萼(がく)は筒状で長さ約7ミリメートル、先は5裂し、とがる。山地の木陰に生え、関東地方から中部地方に分布する。[村田 源 2021年9月17日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例