ヒデリコ(読み)ヒデリコ(英語表記)Fimbristylis miliacea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒデリコ」の意味・わかりやすい解説

ヒデリコ(日照子)
ヒデリコ
Fimbristylis miliacea

カヤツリグサ科一年草。日本の本州以南および東アジア,インドマレーシアオーストラリア,北アメリカ西岸に分布する。田のあぜ河岸湿地に普通にみられる雑草。叢生し高さ 10~60cmになる。葉は2列に並び茎より短く,茎の基部には葉身のない褐色の鞘がある。花は7~10月,花序はやや大きく数回分枝する。小穂は小さな球形多数つき赤褐色である。

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百科事典マイペディア 「ヒデリコ」の意味・わかりやすい解説

ヒデリコ

カヤツリグサ科の一年草または多年草。本州〜沖縄,東〜南アジアに分布し,田のあぜなど湿りのある草地にはえる。葉は剣状線形で幅2mm内外,2列に並ぶ。夏〜秋,高さ10〜60cmで分枝する花茎を出し,頂に卵円形で3mm内外の褐色の小穂を多数つける。果実は小さく白色

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世界大百科事典(旧版)内のヒデリコの言及

【テンツキ】より

…日本はこの属の分布域の北端で,18種を産する。主なものとして,ヒデリコF.miliacea (L.) Vahl(イラスト)はイネを刈り取った後の田んぼに無数の小さな茶色の小穂を星のようにつけ,葉が淡緑色でアイリスのように左右から扁平の線形をしているのでわかりやすく,また,同じく水田のあぜや湿地に見かけるヤマイF.tristachya R.Br.ssp.subbispicata (Nees et Mey.) T.Koyama(イラスト)は細い茎の頂にただ1個の小穂をつけるのが特徴的である。小型で黄褐色の小穂のアゼテンツキF.squarrosa Vahlや,全体緑色のアオテンツキF.dipsacea C.B.Clarke ssp.verrucifera (Maxim.) T.Koyamaも水田の雑草である。…

※「ヒデリコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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