ひば曲物(読み)ひばまげもの

事典 日本の地域ブランド・名産品 「ひば曲物」の解説

ひば曲物[木工]
ひばまげもの

東北地方、青森県の地域ブランド。
南津軽郡藤崎町で製作されている。秋田杉・木曽檜とならび日本三大美林の一つとして有名な青森ひば。寒い北国で風雪に耐えながらゆっくりと育つひばは、年輪も細かで伸縮性が少なく硬い。また、ヒノキチオールという殺菌成分が強く、湿気にも強く腐りにくいため、古くから木造建築の柱や土台の基礎材として活用されてきた。耐久性があり水分のしみにくいひばを、ゴロと呼ばれる丸太に巻きつけるように少しずつ転がして曲物にする。ひばの木目を生かしたゆるやかで美しい曲線に特徴があり、曲げわっぱ・盆・まな板などがつくられている。青森県伝統工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ひば曲物」の解説

ひば曲物

青森県で生産される工芸品。青森ヒバヒノキアスナロ)を材料とする曲げ物。県の伝統工芸品に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android