1985年に登録、2008年に登録内容が変更されたドイツの世界遺産(文化遺産)。ヒルデスハイムは、同国中央部ハノーバー南東の町。815年から続く歴史の古い地域で、旧市街が広がっている。聖マリア大聖堂は、1000年頃から1061年に旧大聖堂を改築して建てられ、第二次世界大戦で破壊されたが戦後再建された。11~12世紀頃の工芸品が数多く残されており、青銅製の扉は有名。聖ミカエル教会は1010~1033年創建で、ここも戦災にあい戦後に再建された。1230年頃に制作された身廊(しんろう)の天井画「エッサイの樹」は、1300枚の木板にエッサイからイエス・キリストにいたる系譜が描かれており、第二次世界大戦中は解体して保管されたほど貴重な作品。ドイツ初期ロマネスク建築様式の代表作であること、13世紀の貴重な巨大絵画が保存されていることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はSt. Mary's Cathedral and St Michael's Church at Hildesheim