ビエレ・グリファン(読み)びえれぐりふぁん(その他表記)Francis Vielè-Griffin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビエレ・グリファン」の意味・わかりやすい解説

ビエレ・グリファン
びえれぐりふぁん
Francis Vielè-Griffin
(1864―1937)

フランス詩人マラルメ主宰の「火曜会」参加者の1人。アメリカのバージニア生まれ。8歳のときフランスに移住。処女詩集は『4月の摘み草』(1886)。1889年の詩集『歓喜』の序文自由詩と内在律を提唱自ら実践して生の喜びを歌った。また『政治文学対談』誌に拠(よ)って批評活動を展開。代表詩集は『白鳥』Les Cygnes(1887)、『生の光』(1897)など。

[遠山博雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビエレ・グリファン」の意味・わかりやすい解説

ビエレ=グリファン
Viélé-Griffin, Francis

[生]1864
[没]1937
フランスの詩人。アメリカで生れた。マラルメに傾倒象徴主義の詩人として自由詩を提唱した。詩集『白鳥』 Les Cygnes (1887) ,『歓喜』 Joies (89) ,戯曲『庭師フォカス』 Phocas le jardinier (98) など。

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