ビオ・ビオ川(読み)びおびおがわ(その他表記)Río Bío-Bío

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビオ・ビオ川」の意味・わかりやすい解説

ビオ・ビオ川
びおびおがわ
Río Bío-Bío

南アメリカ、チリ中部の川。アンデス山脈源流として火山地帯を北西へ流れ、チリ中央地溝帯の平野を横断して大西洋に注ぐ。全長約380キロメートル、流域面積2万4262平方キロメートル。チリ中部の地中海性気候地域と南部の多雨な森林地帯の境界部にあたる。支流のラハ川上流域はチリでの重要な水力発電地帯である。河口には工業都市コンセプシオンがある。

[松本栄次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビオ・ビオ川」の意味・わかりやすい解説

ビオビオ川
ビオビオがわ
Río Bío-Bío

チリ中南部を流れる川。アルゼンチンとの国境に近いアンデス山脈中に源を発し,北西流して山地を流下したのち,肥沃なチリ中央低地帯,次いで海岸山脈を横切ってコンセプシオンの近くで太平洋のアラウコ湾に注ぐ。全長約 390kmで,チリでは長い川の一つであるが,航行は平底船に限られる。チリの人口の約4分の3が集中する中部チリの南限とされる。

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