20世紀西洋人名事典 「ビクター・W.ターナー」の解説
ビクター・W. ターナー
Victor W. Turner
1920 - 1983
人類学者。
元・バージニア大学教授。
スコットランド生まれ。
英文学から人類学へ転向し、マンチェスター大学でアフリカ研究に従事。その後、コーネル、シカゴ、ヴァージニアの各大学で教授を歴任する。この間、マンチェスター大学時代に行ったザンビアのンデンブ族社会の研究では儀礼を中心とした視点で高い評価を受ける。また、ファン・ヘネップ儀礼研究を発展させた独自の象徴人類学形成に努め、とくにリミナリティとコミュニタスの概念を社会文化理論として展開した彼の視点は、人類学以外の分野にも多大な影響を与える。主著は「儀礼の課程」(’69年)、「ドラマ、フィールズ、メタファー」(’74年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報