ビットリオデ・シーカ(読み)びっとりおでしーか

20世紀西洋人名事典 「ビットリオデ・シーカ」の解説

ビットリオ デ・シーカ
Vittorio De Sica


1901.7.7 - 1974.11.13
イタリア映画監督,俳優
フロジノネ地方ソーラ生まれ。
1922年タチアーナ・パブロフ劇団に入団し、’27年映画界にはいる。映画には、「殿方は嘘つき」(’32年)、「ナポリそよ風」(’37年)等に出演。その後脚本家のチェーザレ・サバッティーニと出会い、映画監督と脚本家というコンビを組む。その代表的作品に「子供たちは見ている」(’42年)や「ふたりの女」(’60年)などがあげられる。晩年には、「悲しみの青春」(’70年)にも出演した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のビットリオデ・シーカの言及

【自転車泥棒】より

…1948年製作のイタリア映画。〈日常性のネオレアリズモ〉を主張した脚本家チェーザレ・ザバッティーニとビットリオ・デ・シーカ監督のコンビの最高傑作とうたわれる名作。失業という終戦直後の社会的現実を反映したテーマ以上に,ひとりの男が盗まれた自転車を捜し求めて24時間の間都会の中をさまよい歩く姿をドキュメンタリーのようにとらえてみせたその〈リアリズム〉が,映画の〈物語性〉〈ドラマ性〉を剝奪することによって〈シネマトゥルギー〉を変革したといわれ,その後数え切れないほどの模倣作品を生んだという意味でも世界中にもっとも大きな影響を与え,戦後の映画史を形成する最初のもっとも重要な作品となった。…

※「ビットリオデ・シーカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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