化学辞典 第2版 「ビフィズス因子」の解説
ビフィズス因子
ビフィズスインシ
bifidus factor
新生児の腸内に生息する一種の乳酸菌,ビフィズス菌Lactobacillus bifidusの生育に必要な因子.母乳,とくに初乳中に多く含まれ,L.bifidusの共生によって有害菌の繁殖をおさえ,腸のはたらきを整える作用をするオリゴ糖.母乳栄養が人工栄養にまさる大きな理由の一つ.初乳中に約4 g L-1 程度含まれる一連の少糖類がこの因子であり,次のようにD-ガラクトース(Gal),D-グルコース(Glc),N-アセチル-D-グルコサミン(GlcNAc),L-フコース(Fuc)からなる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報