ビンケル図法(読み)びんけるずほう(その他表記)Winkel's projections

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビンケル図法」の意味・わかりやすい解説

ビンケル図法
びんけるずほう
Winkel's projections

地図投影の一種。1921年にドイツのビンケルOswald Winkel(1873―1953)が発表した世界全図に用いる3種の図法総称。いずれも正距割円筒図法(標準緯線緯度50度28分)と、別の図法それぞれの作図座標との算術平均値を座標として作図する合成図法。別の図法について、第1図法ではサンソン図法、第2図法ではモルワイデ図法、第3図法ではエイトフ図法を用いる。第3図法は、ドイツの『ディルケ世界地図帳』旧版の世界全図にビンケル図法の名称で用いられている。

[金澤 敬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android