ファイル交換ソフト(読み)ふぁいるこうかんそふと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファイル交換ソフト」の意味・わかりやすい解説

ファイル交換ソフト
ふぁいるこうかんそふと

インターネットを介することによって、不特定多数のコンピュータ間で、直接的なデータのやりとりやファイルの共有を可能にするアプリケーションソフト。ファイル共有ソフトともよばれる。普及のきっかけは、1999年にアメリカで登場したMP3ファイルの交換ソフト、ナップスターNapsterであるが、同ソフトは著作権侵害訴訟を引き起こし、音楽業界を巻き込んだ大きな問題となった。日本でも、2002年(平成14)にWinny(ウィニー)が開発され、アメリカと同様に著作権問題を引き起こした。ほかWinMX(ウィンエムエックス)、Gnutella(グヌーテラ)、BitTorrent(ビットトレント)などがある。

 ファイル交換ソフトには、クライアント・サーバー方式とP2P(ピアツーピア)方式があり、その多くがP2P方式である。さらにP2P方式のなかにも、ユーザーの情報やファイルリストをサーバーが管理し、ファイル交換は直接パソコン間で行うタイプと、すべての管理を直接行うタイプがある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android