デジタル大辞泉 「ファジルゲビ」の意味・読み・例文・類語 ファジル‐ゲビ(Fasil Ghebbi) エチオピア北部の都市ゴンダールにある丘。17世紀から18世紀にかけて、ファシリデス王やヨハンネス1世をはじめとする歴代の王が築いた宮殿・教会・法廷・図書館などの遺構がある。これら石造の建造物群はイスラム、インド、バロックの影響を受け、ゴンダール様式と呼ばれる。1979年に「ファジルゲビ、ゴンダール地域」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。ファシルケビ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファジルゲビ」の意味・わかりやすい解説 ファジル・ゲビFasil Ghebbi エチオピア北西部,17~19世紀のエチオピアの王都ゴンダルを見おろす丘の上に建つ歴代皇帝の王宮跡。 1636年ファシリデス帝により最初の王宮がつくられ,以後国璽文書館,図書館,聖堂などが建造されたほか,宮殿の増築も行なわれた。これらの建物群は,古代エチオピアのコプト派キリスト教のアクスム様式の流れをくんだもので,ゴンダル様式と呼ばれている。王宮増設は 18世紀末の封建君主ミカエル・セフル時代まで続いたが,その後の戦乱で大部分が廃墟と化した。 1979年世界遺産の文化遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by