20世紀西洋人名事典 「フィリッツクラウゼ」の解説
フィリッツ クラウゼ
Fritz Krause
1881 - 1963
ドイツの民族学者。
元・ライプチッヒ民族学博物館長。
民族学者ラッセルの弟子の一人で、1927年ライプチッヒ民族学博物館館長となり、’45年まで務める。また、この間’25年以降ライプチッヒ大学員外教授も務める。アメリカ・インディアン研究を専門とし、カルフォルニア・インディアンについての研究がある。文化をさなざまな系統の要素の単なる集合の域を越えたものとして把握し、文化の構造を手がかりに文化の歴史を考えようとするクラウゼの「構造論」は日本の石田英一郎に深い影響を与えた。郷土の民族学的研究の必要を説いたが、当時の学会には認められなかった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報