20世紀西洋人名事典 「フェオドールリネン」の解説
フェオドール リネン
Feodor Lynen
1911.4.6 - 1979.8.8
ドイツの生化学者。
元・ミュンヘン大学教授,元・マックス・プランク細胞化学研究所所長。
ミュンヘン生まれ。
別名Feidir Lynen。
ミュンヘン大学でヴィラーントに師事し、1937年博士号を取得。同年ヴィラーント教授の娘と結婚し、’42年ミュンヘン大学講師、’47年準教授を経て、’53年同大学教授就任。’54年マックス・プランク細胞化学研究所所長、’72年同生化学研究所所長。はじめ酢酸化合物の代謝研究を行い、第二次大戦後はアセチルコエンチームAが関わる代謝経路のしくみを明らかにし、リネンのサイクルとよばれる脂肪酸のβ酸化の機構を解明。又脂質の代謝にビオチンが果たす役割を明らかにし、コレステロールや脂質の生合成研究も行った。’64年ブロッホとともにノーベル生理学・医学賞を受賞。日本生化学会名誉会員。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報