朝日日本歴史人物事典 「フォック」の解説
フォック
生年:1845.9.21
明治期に来日したお雇い外国人。オランダ人医師。漢字で保阿倔,法屈,布欧津区などと記す。ユトレヒト生まれ。ユトレヒト大学を1871年に卒業,この間にボードインの教えも受ける。明治10(1877)年,新潟病院(新潟大)に着き,眼科,産婦人科,局所解剖学などの講義を行い,『眼科提要』(1879)を著す。12年,招かれて長崎病院医学校(長崎大)に教師として赴任。一時,ヨーロッパ旅行をし,15年,改めて同校と契約するが,翌年2月,同地で没。大浦外国人墓地に葬られた。<参考文献>蒲原宏「ヴィダル,ヘーデンとフォック」(『医学近代化と来日外国人』)
(長門谷洋治)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報