フォンテシュバード人(読み)フォンテシュバードじん(その他表記)Fontéchevade man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォンテシュバード人」の意味・わかりやすい解説

フォンテシュバード人
フォンテシュバードじん
Fontéchevade man

フランス南西部シャラント県のフォンテシュバードの洞穴で,1947年に G.マルタン女史によって発見された化石人骨で,前頭骨と頭頂骨から成る頭蓋片と,別個体の前頭骨片を含んでいる。頭蓋は全体として幅広で長く,かつ低く,骨が厚いなど原始的特徴をもつが,額は垂直であり,それに続く眼窩上隆起はほとんど発達せず現生人類にも似ている。脳容量は約 1470cm3と見積られている。絶滅したクマ,シカ,カメなどの動物化石やタヤシアンおよびクラクトン文化の旧石器を伴っていて,時代は第3間氷期と推定されている。この人骨は年代が古いにもかかわらず現代的とみられる特徴をもつために,スワンズコム人とともにいわゆるプレサピエンスであるとする学者もあるが,シュタインハイム人,クラピナ人,サッコパストーレ人などとともに早期 (進歩的) ネアンデルタール人類であるとも考えられている。 (→旧人類 )  

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