フォーマル・オーガニゼーション(その他表記)formal organization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フォーマル・オーガニゼーション
formal organization

企業体,官庁軍隊,学校などの第2次集団に特徴的な形式合理的な集団の構造的特徴,ないしはそうした特徴を示す集団。この組織は,多かれ少なかれ明文化された規則と,成員相互間の命令服従および職能関係を公的に示す「組織図」によって表現されるが,その内容は次の4つのシステムで構成されている。 (1) 分業のシステム 組織の目的達成により能率的な作業の専門化と配置が構成される。 (2) 権限委託のシステム 組織内の命令系統,職務権限に基づく階層構成。 (3) コミュニケーション・システム 文書口頭による報告の経路と形式の規定。 (4) 調整システム 組織における統合機能を果す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフォーマル・オーガニゼーションの言及

【公式組織・非公式組織】より

…公式組織(フォーマル・オーガニゼーション)とは,一定の目的を達成するために意識的,人為的に形成された組織のことであり,C.I.バーナードは〈意識的に調整された人間の活動や諸力の体系〉と定義している。通常,〈組織〉といえば,これを指していう。…

※「フォーマル・オーガニゼーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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