フライ法(読み)フライほう

最新 地学事典 「フライ法」の解説

フライほう
フライ法

Fry method

N.Fry(1979)により開発された歪み解析法で,変形前に,統計的に一定距離を保ち,等方的に,つまり一様に分布していた点が,歪み楕円の形と方向に従って分布を変えることにより,図式的に歪み楕円を求める方法。例えばこの方法は砂岩中の砂粒子,礫岩中の礫,ウーライト質石灰岩中のオーライトの中心点の分布に適用できる。フライ法の手順は以下の通り。まず,すべての点(例えば粒子の中心点)を紙の上に写しとる。これらの点に番号をつける。次に透明紙をとり,基準点の位置を決め,印をつける。この基準点を前記の点の1番の点の上に重ね,他のすべての点(2番,3番,……など)の位置を透明紙の上に写す。方位を一定にしたまま透明紙を移動し,透明紙の基準点を2番の点の上に置き,他のすべての点(1番,3番,4番,5番,……など)の位置を透明紙の上に写す。他の点についてもこの操作を繰り返す。以上により,基準点のまわりには,楕円状の点がまったくない,またはほとんどない領域,または点の集中した楕円状の領域が生じ,これが歪み楕円の方向と形を与える。点がない領域ができるのは,変形前に各点間の距離が一定であるためで,このような領域ができない場合は,初期の点の分布が完全にランダムであったことを意味する。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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