フラビン酵素(読み)フラビンこうそ(その他表記)flavin enzyme

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フラビン酵素」の意味・わかりやすい解説

フラビン酵素
フラビンこうそ
flavin enzyme

フラビンヌクレオチドである FADあるいは FMN補酵素とする酸化還元酵素アミノ酸酸化酵素,アシル CoA,リポ酸の脱水素酵素など,多くの例がある。フラビンは酵素に比較的強く結合していることが多く,これはフラビン特有の黄色の色調ケイ光によって容易に識別される。

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世界大百科事典(旧版)内のフラビン酵素の言及

【呼吸色素】より

…したがって同じ酸素分圧のもとではミオグロビンはヘモグロビンから容易に酸素を吸収する。このほか,電子伝達系に関与するチトクロム類(還元状態で赤から赤緑色を呈す)やフラビン酵素(酸化状態で黄色)も呼吸色素といえる。【佃 弘子】。…

【ビタミン】より

…(1)生理作用 リボフラビンは,植物や多くの微生物によって合成されるが,高等動物においては合成されない。生体内では,フラビンタンパク質またはフラビン酵素と呼ばれる酸化還元酵素として機能している。牛乳,卵,鶏肉,魚介類,胚芽,酵母,肝臓などに多く含まれており,また豆類,緑色野菜,海藻,シイタケなどにも多い。…

※「フラビン酵素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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