知恵蔵mini 「フランコ・ゼフィレッリ」の解説 フランコ・ゼフィレッリ イタリアの映画監督、演出家。1923年2月12日、イタリア中部のフィレンツェで、仕立て屋の息子として生まれる。45年からフィレンツェの劇場で美術デザイナーの仕事をしていたところ、舞台監督をしていた映画界の巨匠ルキノ・ビスコンティと出会う。その後ビスコンティのスタッフとして演劇界に入り、舞台装置や演出助手を担当した。50年、『ルル』で舞台監督としてデビューを果たす。68年、シェイクスピアの戯曲を映画化した『ロミオとジュリエット』で監督を務め、シェイクスピアの作品としては記録的な成功を収めた。オペラの演出も手がけ、ミラノ・スカラ座でのベルディ『アイーダ』やアメリカのニューヨーク・メトロポリタン歌劇場でのプッチーニ『トゥーランドット』など、世界各地の主要歌劇場で舞台作品を世に送り出した。94年には中道右派政党から立候補し、上院議員も務めた。2019年6月15日、96歳で死去した。 (2019-6-27) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by