20世紀西洋人名事典 「フランシスジャム」の解説
フランシス ジャム
Francis Jammes
1868.12.2 - 1938.11.1
フランスの詩人。
オート・ピレネ県のトゥルネー生まれ。
1897年に、象徴主義とその人工楽園的美学に対して、たとえどんなものでもこの世の中にあるものを詩人は作品の中に語る権利があるとしたいわゆる「ジャム主義」を宣言した。1898年「暁のアンジェラスから夕べのアンジェラスまで」で一躍脚光を浴び、その後も自然の感情のありのままの描写をした作品が多い。「桜草の喪」(1900年)、「空の晴れ間」(’06年)、「キリスト教農事詩」(’11〜12年)、「四行詩」(’25年)などの著作があり、自然と音調を和解させた詩人などとも評された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報