フランス国立管弦楽団(読み)ふらんすこくりつかんげんがくだん(その他表記)Orchestre National de France

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フランス国立管弦楽団」の意味・わかりやすい解説

フランス国立管弦楽団
ふらんすこくりつかんげんがくだん
Orchestre National de France

フランス国立放送に所属するオーケストラ。1934年設立。当初フランス国立放送管弦楽団と称し、アンゲルブレシュトDesire-Emile Inghelbrecht(1880―1965)、ロザンタルManuel Rosenthal(1904―2003)、デゾルミエールを常任指揮者に迎え活動、パリ音楽院管弦楽団と並ぶフランスを代表する管弦楽団となった。第二次世界大戦後の68~73年にはマルティノンが音楽監督を務め、その後チェリビダッケがしばしば指揮した。75年に現在の名称に変更されたが、特定の音楽監督は置かず、77年以後はマゼールが首席客演指揮者として比較的多くの演奏会を指揮している。ミヨージョリベメシアンなどフランスの現代音楽の初演も多い。

[美山良夫]

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デジタル大辞泉プラス 「フランス国立管弦楽団」の解説

フランス国立管弦楽団

フランスのパリ拠点とするオーケストラ。1934年に設立されたフランス国立放送管弦楽団を前身とし、1975年より現名称になった。主な指揮者はデジレエミール・アンゲルブレシュト、マニュエル・ローゼンタール、ジャン・マルティノンなど。

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