フラーケ(読み)ふらーけ(その他表記)Otto Flake

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フラーケ」の意味・わかりやすい解説

フラーケ
ふらーけ
Otto Flake
(1880―1963)

ドイツ作家メスに生まれる。哲学的、政治的傾向も含む多面的な文筆活動をしたが、その基盤個人主義的に思考するヨーロッパ人世界市民としての観点にたち、新しい理性的生活様式を主張し、とくにドイツとフランスの精神的政治的調和を求めた。主要著作には、教養小説特質をもつ、『ルーラント』五部作(1913~28)と『フォルトゥナート』四巻(1946~48)がある。

[城山良彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フラーケ」の意味・わかりやすい解説

フラーケ
Flake, Otto

[生]1880.10.29. メッツ
[没]1963.11.10. バーデンバーデン
ドイツの小説家ジャーナリストとしてヨーロッパ各地に滞在した。表現主義影響を受け,19世紀ヨーロッパ史を背景医師運命を描いた『幸運の子』 Fortunat (1946) をはじめ,30冊に及ぶ社会小説を残した。

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