20世紀西洋人名事典 「フリッツクライスラー」の解説
フリッツ クライスラー
Fritz Kreiser
1875.2.2 - 1962.1.29
米国のバイオリン奏者,作曲者。
ウィーン生まれ。
ヘルメスベルガー、マサールに師事し、1888年ニューヨークでデビュー。一時音楽を中断し医学を学ぶが、’99年ベルリン・フィルハーモニー楽団と共演、本格的な演奏活動に入る。第一次世界大戦に将校として従軍、戦後楽界に復帰し世界的名声を博す。1938年ナチスを逃れ、フランスの市民権を得、さらに’43年米国市民権を得る。情緒豊かな温かい表現で聴き手の心に訴える演奏を行い、20世紀前半を代表するバイオリンの名手であった。’47年に引退、’62年ニューヨークで没。作品は「愛の喜び」「美しいロスマリン」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報