20世紀西洋人名事典 「フリッツハーバー」の解説
フリッツ ハーバー
Fritz Haber
1868.12.9 - 1934.1.29
ドイツの化学者。
元・カールスルーエ工業大学教授,元・ベルリン大学教授。
ブレスラウ生まれ。
ベルリン大学等で学び、1906年カールスルーエ工大教授を経て、’11年カイザー・ウィルヘルム研究所の物理化学・電気化学研究所長兼ベルリン大教授。’33年ナチに追われ公職を退き亡命。熱力学、電気化学の基礎的研究を行い、窒素と水素からアンモニア合成開発に取り組み、実験室でのハーバー法に成功し、’18年ノーベル化学賞受賞。ハーバー法は第一次大戦で火薬の製造に利用され、毒ガス戦の指導者となる。妻のクララはこれに反対して自殺。’09年ガラス電極を発明。著書「工業電気化学要綱」(1898年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報