20世紀西洋人名事典 「フリッツラング」の解説
フリッツ ラング
Fritz Lang
1890.12.5 - 1976.8.2
ドイツの映画監督。
ウィーン生まれ。
ユダヤ系の家系に生まれる。建築と美術を学び、第一次世界大戦での負傷入院中に脚本を書き始める。1916年映画界に入り、’19年デッカ社の監督となり一連の秀作を発表し、運命論的なテーマを展開する。ナチス政権を嫌って、’34年アメリカに渡り、翌年市民権を獲得。異常な群衆心理を扱った「激怒」(’36年)等を発表、「亡命映画人」としてハリウッドに名を残す。戦前のドイツ「表現主義映画」の代表的監督で、戦後はハリウッドのスリラー映画の名匠として著名。晩年はビバリー・ヒルズで過ごし、他の作品に、「メトロポリス」(’26年)、「M」(’32年)、「大いなる神秘」(’59年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報