20世紀西洋人名事典 の解説
フレデリック・スタンレー キッピング
Frederick Stanly Kipping
1863.8.16 - 1949.5.1
英国の化学者。
元・ノッチンガム大学化学教授。
マンチェスター生まれ。
マンチェスター大学でロスコーに学び、マンチェスター市ガス局に化学者として勤務した後、ミュンヘン大学のバイヤーの研究室でパーキンの指導を受け、博士号を得る。1897年王立協会員、ノッティンガム大学の化学教授となり、以来40年間、珪素有機化合物の研究に専念する。1936年定年退職。酸素を含む珪素高分子「シリコン」の名称の提案者。有機化学だけを扱ったパーキンとの共著の「有機化学」は1894年の出版以来50年間、標準的教科書となる。また51篇の研究論文は後年の珪素樹脂化学とその技術の基礎となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報