フロンティア精神(読み)フロンティアせいしん(その他表記)frontier spirit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロンティア精神」の意味・わかりやすい解説

フロンティア精神
フロンティアせいしん
frontier spirit

開拓者精神ともいい,アメリカの開拓者たちがフロンティア (開拓されつつある地帯) での生活経験を通じて形成した気質,性格。具体的には進取気性,能力主義,旺盛な活動力,自助の精神,純真素朴な心情などをさすが,またそれらと裏腹に性急な気性,弱者への冷淡,攻撃的な態度,暴力主義,単純なものの見方なども一部をなしていた。フロンティアには自由で平等な民主主義社会としての性格があったが,他方インディアンとの争いや無法の横行など殺伐な面もあった。 J.ケネディ大統領が用いた「ニューフロンティア」も,フロンティア精神が時代をこえて国民の心情に訴えるシンボル的用語であることを示している。

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