フローニンゲン大学(読み)フローニンゲンだいがく

大学事典 「フローニンゲン大学」の解説

フローニンゲン大学[オランダ]
フローニンゲンだいがく

1614年設立のオランダで2番目に古い大学で,オランダ北部地域の発展とともに歩んできた。伝統を重視すると同時に国際性も重視し,初代学長はドイツ人で,17世紀の時点ですでに学生の半数近くが外国人であった。現在も博士課程学生の半数近く,スタッフの2割が外国人である。女子学生や女性講師を他大学に先駆けて受け入れるなど,革新的な面も有する。1876年の高等教育法改正によって現在の名称に変更されるとともに,大学としてオランダ語ラテン語が授業言語として採用され,教育と研究の両方が追求されるようになり,現在の研究大学の地位を確立した。2016年現在,11学部27研究機関を有し,生態学,新素材工学,天文学の分野ではヨーロッパでトップ3に入る業績をあげているほか,持続可能な社会に向けたエネルギー問題や高齢化問題を重点的に研究している。タイムズ誌の世界大学ランキング(2016/17年)では80位。
著者: 松浦真理

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフローニンゲン大学の言及

【フローニンゲン】より

…北部最大の商工業都市で,縫製,金属加工,精糖,印刷などの軽工業がおもな工業であり,また穀物取引所や青果・花卉市場がある。北部の中心都市であるだけに国の出先機関も多く,フローニンゲン大学(1614創立)をはじめ各種の高等教育機関,博物館などの文化施設も多い。近年は天然ガスの採掘が市の周辺から西部にかけて大規模に行われており,オランダ・ガス連合の本社もある。…

※「フローニンゲン大学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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