2002年に登録された世界遺産(文化遺産)で、インド北東部ビハール州ガヤー市の南、リラージャーン川の西岸にある。釈迦が悟りを開いたと伝えられるところで、仏教四大聖地のなかでも重要とされる場所となっている。大菩提寺(大精舎、マハーボーディ)の創建は、5~6世紀のグプタ朝時代とされるが、現在の建物は、19世紀後半にビルマ(現ミャンマー)の仏教徒によって再建されたもの。ここには、高さ約50mの大塔を持つ本堂と、大塔裏に釈迦が瞑想の場を記すために、仏教の保護者だったアショーカ王が寄贈したとされる石の台座(金剛宝座)、大塔裏に新たに植えられた菩提樹(ピッパラ樹)、釈迦が沐浴をしたとされる蓮池などが残されている。こうした、釈迦が成道したという仏教の聖地であることが評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はMahabodhi Temple Complex at Bodh Gaya