インド中東部、オディシャ(オリッサ)州の州都。人口64万7302(2001)、88万5363(2011センサス)。旧州都カタクの南約25キロメートル、マハナージ川のデルタに位置する。1948年以後新州都として計画的に建設された近代的都市であるが、市内には古い歴史をもつ何百もの寺院が並ぶ旧市街地がある。急速な近代化とともに州都としての機能も高められ、1981年までの10年間に人口は倍増、その後の10年間でさらに倍増した。寺院の多くは旧市街地の中心部にあたるビンドゥー・サガール湖の沿岸にある。大部分が8~13世紀に建設されたもので、なかでも10~11世紀のものは数も多くみごとである。1000年ごろ建設されたリンガラージャ寺院は本殿の高さが45メートルもあり、規模の面でも芸術的にもインド有数のヒンドゥー寺院である。
[中山晴美]
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