ブラングイン(その他表記)Frank Brangwyn

改訂新版 世界大百科事典 「ブラングイン」の意味・わかりやすい解説

ブラングイン
Frank Brangwyn
生没年:1867-1956

イギリス画家,版画家,デザイナーベルギーブリュージュに生まれ,7歳よりロンドンに住む。建築家の父およびW.モリスの下で修業。印象派風の風景画を主とするが,のちに壁画の注文を多く受け,装飾的傾向を強める。パリのS.ビングの店の装飾を依頼され,また商品としての家具ステンドグラスのデザインを行う。第1次大戦中は戦争画家としてポスターを制作。また,松方幸次郎親交があり,彼の依頼で,東京・麻布に構想された美術館の設計(1920)も手がけている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラングイン」の意味・わかりやすい解説

ブラングイン
ぶらんぐいん
Sir Frank Brangwyn
(1867―1956)

イギリスの画家。ベルギーのブリュッヘ(ブリュージュ)に生まれ、1875年ロンドンに移る。1882~1884年、ウィリアム・モリスの工房で助手をつとめたのち、地中海スペインモロッコを旅行。この旅行が彼のカンバスに鮮やかな輝くばかりの色彩と豊かな装飾性をもたらすことになった。その後、しだいに公共施設の壁画を多く手がけるようになり、イギリスよりもむしろ大陸で高い評価を得た。代表的な仕事に、美術商のビングSiegfried Bing(1838―1905)の店のためのアール・ヌーボーの装飾(1895~1896)や、ロンドンの王立取引所の壁画『近代商業』(1906)、イギリス貴族院(上院)のための壁画(1924~1933)などがある。1919年、ロイヤル・アカデミー会員。

[谷田博行]

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