プシコース

デジタル大辞泉 「プシコース」の意味・読み・例文・類語

プシコース(psicose)

単糖類の一。無色のシロップ状。ケトン基をもつケトースであり、その構造からヘキソースに分類される。D-プシコースは、天然での存在量がきわめて少ない希少糖一種甘味は砂糖の7割程度あるが、体内ではエネルギーとしてほとんど利用されず、カロリー制限模倣物質としての開発が進められている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「プシコース」の解説

プシコース
プシコース
psicose

ribo-2-hexulose.C6H12O6(180.16).ケトヘキソースの一種.非天然産.D-プシコースはD-アロースの沸騰ピリジン中での異性化,3-O-メシル-D-フルクトースの希アルカリ処理によるエピマー化などによって得られる.シロップ状.水中での組成は,α-ピラノース22%,β-ピラノース24%,α-フラノース39%,β-フラノース15%,直鎖ケトン0.3% となる.+3.1°(水).L-プシコースは抗生物質プシコフラニンの加水分解液やアリトールのバクテリア(Acetobacter suboxydansなど)酸化により得られる.-3.3°(水).[CAS 16354-64-6:L-プシコース]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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