プフリューガー(読み)ぷふりゅーがー(その他表記)Eduard Friedrich Wilhelm Pflüger

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プフリューガー」の意味・わかりやすい解説

プフリューガー
ぷふりゅーがー
Eduard Friedrich Wilhelm Pflüger
(1829―1910)

ドイツの生理学者。初め法律を学んだが、のちにマールブルク、ベルリン両大学で医学、生理学を修め、デュ・ボア・レイモンに師事した。1858年ベルリン大学の生理学教授。1859年ボン大学教授、生理学研究所長。神経生理学をはじめ、代謝・呼吸に関する生理学や発生学に関する業績が多い。神経筋標本の神経を直流で刺激するとき、どのような場合に筋肉の収縮がおこるかは、「プフリューガーの収縮の法則」として知られている。また、呼吸の行われる場所が組織であり、血液ではないことを示したほか、脊髄(せきずい)の感覚中枢的機能、腸管運動、体温調節に関する実験など多くの研究で知られる。

村上 彰]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プフリューガー」の意味・わかりやすい解説

プフリューガー
Pflüger, Eduard Friedrich Wilhelm

[生]1829.6.7. ハーナウ
[没]1910.3.16. ボン
ドイツの生理学者。マールブルク,ベルリン両大学に学ぶ。 1859年以降ボン大学教授。筋肉の収縮と刺激電流の関係を明らかにする (1859) など,神経生理学,代謝生理学,発生学,蛋白質化学をはじめとする広い領域にわたって数多くの研究を行なった。特に組織呼吸の発見は名高い。それまで動物の体内で呼吸が行われる場所は血液であると考えられていたのに対し,72年にプフリューガーは,カエルを実験材料に用いて,血管の中の血液を食塩水に置き換えてもなおカエルが酸素吸収と炭酸ガス放出を続けることを示し,呼吸が血液ではなく体の織組で行われることを証明した。これは呼吸の解釈に根本的な転換を迫るものであり,後年呼吸に関する生化学的研究が行われるための素地を準備することとなった。

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367日誕生日大事典 「プフリューガー」の解説

プフリューガー

生年月日:1829年6月7日
ドイツの生理学者
1910年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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