プライベート・ブランド(読み)ぷらいべーとぶらんど(英語表記)private brand

翻訳|private brand

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プライベート・ブランド」の意味・わかりやすい解説

プライベート・ブランド
ぷらいべーとぶらんど
private brand

PB。自主企画商品。スーパー、百貨店問屋などの流通業者が自分で企画し、自分で生産するか、仕様書発注にもとづいてメーカーに生産させ、自店のブランドをつけた商品。西友無印良品のようなノーブランド商品を含めることもある。ストア・ブランド(SB)ともいう。これに対し、大手メーカーのブランドはナショナル・ブランドNB)という。PBもSBも、NBの希望小売価格の半値から2、3割引きということが多い。コストの低い海外の工場などへの大量発注、買い取り契約、宣伝・広告をしないことなどで安値を実現する。家電など強力なNBのある品種での小売業の自主企画商品をSB、強力なNBのない品種(たとえば衣料品)などでのそれをPBと区別することもある。

[阿部誉司文]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プライベート・ブランド」の意味・わかりやすい解説

プライベート・ブランド
プライベートブランド
private brand; PB

百貨店やスーパーマーケットなど,小売業者がみずから開発して販売する商品につける独自ブランド。 PB,ストア・ブランドともいう。各店共通のメーカーブランドやナショナル・ブランドと区別される。一般的に品質に対する信頼度はナショナル・ブランドが圧倒的に高いが,広告宣伝費をかけず,計画発注,計画生産による原則完全買取りでコストダウンをはかるため,一般に低価格となっている。最終的には差別的な品ぞろえを実現し,それによってより大きな市場競争力を獲得することを目指す。アジア諸国で生産された開発輸入品をプライベート・ブランドとして販売する場合も多い。

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