化学辞典 第2版 「プリンアルカロイド」の解説
プリンアルカロイド
プリンアルカロイド
purine alkaloid
プリン骨格をもつアルカロイドの総称.これらのうち,アデニン,グアニンはリボース,リン酸などと結合した核酸構成単位として知られている.他方,高等植物の成分として広く分布している2,6-ジヒドロキシプリン(キサンチン)の誘導体には,茶葉などの成分として,カフェイン,テオブロミン,テオフィリンなどがあり,糖と結合しない遊離の形で存在している.また,カイネチン,ゼアチン,およびそれらの誘導体は,サイトカイニンとよばれる植物ホルモンとして,植物細胞の分裂,茎葉への分化,そのほか植物成長の全般にわたって重要なはたらきをしている.さらに,動物由来のものとして,尿中に見いだされる尿酸がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報