ヘイ・おおう・かくす・くらい・ふさぐ

普及版 字通 の解説


常用漢字 15画

(旧字)
16画

[字音] ヘイ
[字訓] おおう・かくす・くらい・ふさぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は敝(へい)。〔説文〕一下に「たる小艸なり」とあり、〔詩、召南、甘棠〕「(へいはい)たる甘棠」の〔毛伝〕に、「」を「小なる貌なり」とするのによる。敝は礼装用の膝(へいしつ)、ぬいとりのあるひざかけ。膝のようにものをいかくす意、またおおい塞ぐことをいう。

[訓義]
1. おおう、おおいかくす。
2. かくす、くらい。
3. ふさぐ、へだてる、さえぎる。
4. かすか、小さい。
5. 弊と通じ、たおれる。
6. (へい)と通じ、さだめる。

[古辞書の訓]
名義抄 オホフ・カクス・カクル・クラシ・ノブ・ササク・アタル・ツヒタリ・カキアク 〔立〕 ミダル・カクス・ツヒヤカス・オホフ・ヤブル

[語系]
piat、・敝biatは声義近く、(へい)は膝を意味するpiet、・黻・piuatの初文。もと一系の語である。

[熟語]

[下接語]
・陰・隠・掩・扞・頑・虧・欺・愚・限・自・時・遮・障・蠹・藩・覆・幽・壅・擁・翼・惑

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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