ヘイ・ビョウ・かき・ついたて・しりぞく・ひかえる

普及版 字通 の解説


11画

[字音] ヘイ・ビョウ(ビャウ)
[字訓] かき・ついたて・しりぞく・ひかえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(へい)。〔説文八上に「(おほ)ふなり」と訓し、塀によってうことをいう。障は風と障子、障子はもと板戸をいう。〔国語、斉語〕「以て室を(まも)る」、また〔論語、尭曰〕「四惡を(しりぞ)く」と攻守両義に用いる。また〔論語、郷党〕に「氣を(ひそ)む」という用法がある。

[訓義]
1. かき、ついたて。
2. へい、ついじ。
3. おおう、ふさぐ、さえぎる。
4. しりぞける、しりぞく、まもる、ささえる。
5. ひかえる、かくれる、ひそむ、さがる。

[古辞書の訓]
和名抄 に云ふ、罘(ふし)はなり 〔名義抄〕 カクル・カクス・ヘダツ・シブ・ノゾク・ハラフ・シリゾク・オシフ・ノブ・ヲサム 〔字鏡集〕 ハラフ・ノゾク・サハル・ニカク・カキ・サフ・カラス・ヘダツ・ヲサム・シリゾク・ノゾム・カクル・シノブ・カハキノフ・マガキ

[声系]
〔説文〕に声としてを収める。は僻窶(へきく)の地をいう。(塀)はの俗字で国字。土塀の意に用いる。

[語系]
byeng、biengは声近く、隠僻のところ、人無き処をいう。語としてはpieng、〔説文〕九下に「ふなり」、またpiat、〔広雅、釈詁四〕に「なり、隱なり」とするものと、一系の語である。

[熟語]

[下接語]
・倚・帷・幃・垣・掩・画・壊・巌・御・鏡・曲・玉・金・衾・錦・銀・硯・彩・樹・書・牆・翠・素・枕・藩・負・文・内・門・幽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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