ヘラクレオポリス(その他表記)Herakleopolis

デジタル大辞泉 「ヘラクレオポリス」の意味・読み・例文・類語

ヘラクレオポリス(Herakleopolis)

エジプトナイル川下流西岸の都市ベニスエフの西約15キロメートルに位置する古代エジプトの都市遺跡。古代名ネンネス。古王国時代より栄え、第一中間期盛期を迎えた。古代ギリシャ・ローマ時代に入ってもヘリシェフとよばれる羊頭の神の聖地として知られ、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの名前の由来になったとされる。ヘラクレオポリスマグナ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘラクレオポリス」の意味・わかりやすい解説

ヘラクレオポリス
Heracleopolis

エジプトのバニースワイフ西方 16km,ナイル川西岸にあった古代都市。現アハナスあるいはアハナシヤエルマディーナ。上エジプトの第 21ノモスの都で,中エジプトを支配した第一中間期 (前 2181頃~2040頃) の第9,10王朝の王たちは,メンフィスを首都とする第8王朝を倒して,ここを首都とし,アクトイ家の支配のもとに上エジプトに勢力を有したが,テーベ諸侯に倒され,この地にあった記念碑は破壊された。 1890~91年に E.ナビーユが発掘し,牡羊頭ハルサフェスの神殿跡を発見したが,第9,10王朝の王たちの墓は未発見である。

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