ベニスエフ(その他表記)Beni Suef

デジタル大辞泉 「ベニスエフ」の意味・読み・例文・類語

ベニ‐スエフ(Beni Suef)

エジプトナイル川下流西岸の都市周辺では綿花穀類が生産され、紡績業精糖が盛ん。近郊に古代エジプト時代の都市遺跡ヘラクレオポリスがある。ベニスウェーフ

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改訂新版 世界大百科事典 「ベニスエフ」の意味・わかりやすい解説

ベニ・スエフ
Beni Suef

エジプト中部の都市で同名県の県都。人口17万2032(1996)。アラビア語ではバニー・スワイフBanī Suwayf。古代エジプト時代の記録は残されていないが,コプト時代にはタコナ,あるいはダクナーシュと呼ばれていた。穀倉地帯ファイユームに近いので19世紀のムハンマド・アリー朝の時代になると,農産物の輸送中継地としての機能が発揮されるようになった。現在もナイル川を利用した河川交通商業の中心都市の一つとしてにぎわっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベニスエフ」の意味・わかりやすい解説

ベニ・スエフ
べにすえふ
Beni Suef

エジプト、ナイル川下流の左岸にある地方中心都市。アラビア語ではバニ・スエフBanī Suwayfという。ベニ・スエフ県の県都。人口17万1734(1996)。ナイル川の幅が25キロメートルともっとも広がる地点に位置する。周辺では綿花、トウモロコシサトウキビ、米などが生産され、その集散地であり、精糖、綿紡績などの工業も立地する。

[藤井宏志]

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