ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ヘー=ビュノーバリヤ条約ヘー=ビュノーバリヤじょうやくHay-Bunau-Varilla Treaty 1903年 11月 18日アメリカとパナマの間で結ばれたパナマ運河に関する条約。ヘイ=ビュノーバリヤ条約とも表記される。アメリカが運河の独占的管理権を得るかわりに,パナマのコロンビアからの独立 (1903年 11月3日宣言) を保障し,財政的補償を行うことを規定した。アメリカによるパナマ運河の独占的支配に対して南アメリカ諸国は主権の侵害であるとして反対していたが,アメリカの海軍力の示威を背景にパナマは独立を宣言し,この条約を結んだ。パナマ代表 P.ビュノー=バリヤとアメリカ国務長官 J.ヘーによってこの条約は調印され,アメリカは運河を含む幅 16kmの地峡の永久所有権を得,パナマはその見返りとして 1000万ドルと,9年後開始の年金 25万ドルを得ることになった。 04年両国で批准され,パナマ運河は 14年に開通した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by