ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベバリッジ」の意味・わかりやすい解説
ベバリッジ
Beveridge, William Henry, 1st Baron; Beveridge of Tuggal
[没]1963.3.16. オックスフォード
インド生れのイギリスの法律学者,経済学者。オックスフォード大学卒業後弁護士となったが,1903年トインビー・ホールの副館長に就任して社会問題,失業問題の研究にたずさわるかたわら,『モーニング・ポスト』紙の論説を担当。 08年商務院に入り,国営保険の施行とそのための諸機構整備に尽力。 19年から 18年間ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの学長をつとめるとともに,政府の各種委員会に関係。 37年オックスフォード大学のユニバーシティ・カレッジ学寮長に選ばれ,42年社会保険の総合調整に関する委員会設置に伴い,その委員長としていわゆる「ベバリッジ報告」をとりまとめた。主著『失業問題』 Unemployment: A Problem of Industry (1909) ,『自由社会における完全雇用』 Full Employment in a Free Society (44) 。
ベバリッジ
Beveridge, Albert Jeremiah
[没]1927.4.27. インディアナ,インディアナポリス
アメリカの政治家,歴史家。 1899~1911年イリノイ州選出の連邦上院議員。 12年 T.ルーズベルトと革新党を結成。 14,22年連邦上院議員に立候補したが落選。すぐれた歴史家でもあり,主著『ジョン・マーシャルの生涯』 The Life of John Marshall (1916~19) がある。
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