ベリリア磁器(読み)ベリリアじき(その他表記)beryllia ceramics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベリリア磁器」の意味・わかりやすい解説

ベリリア磁器
ベリリアじき
beryllia ceramics

酸化ベリリウム BeO (融点 2570℃) 粉末成形して,2000℃程度で焼結した磁器で,熱伝導率が大きくアルミニウムに匹敵する。熱膨張係数が小さいので,耐熱衝撃性は磁器中で最高である。電気絶縁性もきわめて良好で,電力用トランジスタの放熱板,集積回路の基板,速度変調管管球や窓などに使われる。 2000℃付近まで使用できる絶縁管や蒸着用るつぼなどにも用いられる。ベリリア粉末は毒性を有するので取扱いに注意が必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android