日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベロウーソフ」の意味・わかりやすい解説
ベロウーソフ
べろうーそふ
Владимир Владимирович Белоусов/Vladimir Vladimirovich Belousov
(1907―1990)
ソ連の地質学者。モスクワに生まれ、1930年モスクワ大学を卒業。ソ連の地球科学の重鎮であった。1960年から1963年まで国際測地学地球物理学連合(IUGG)の会長を務める。天然ガスの研究から構造地質学に転じ、カフカスなどの地質構造発達史を研究した。地質構造の発達はその直下のマントル内の熱過程によるとする説を主張し、大陸移動説やプレートテクトニクスに強く反対の立場をとった。主著に『構造地質学の基礎的問題』(1954)がある。
[吉井敏尅]
『ベロウソフ著、藤田至則監訳『構造地質学原論』(1979・共立出版)』
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