ペスパロ(読み)ぺすぱろ(その他表記)Pesuparo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペスパロ」の意味・わかりやすい解説

ペスパロ
ぺすぱろ
Pesuparo
[学] Percophis brasiliensis

硬骨魚綱スズキ目ホカケトラギス科Percophidaeに属する海水魚。ブラジル南部からアルゼンチン北・中部に分布し、日本にはいない。ペスパロはアルゼンチンの名前で、日本でも商品名として使用されている。体形コチに似て、細長い。頭は小さくて、縦扁(じゅうへん)する。口は大きく、上顎(がく)の後端は目の中央下にまで達する。下顎は上顎よりも長く、前方へ突出する。両顎(あご)に鋭い円錐(えんすい)歯が1列に並び、上顎の前端に数本の鋭い犬歯がある。鱗(うろこ)は小さい櫛鱗(しつりん)で、体全体を覆う。第1背びれ基底は第2背びれ基底よりも短い。臀(しり)びれは第1背びれ起部下よりわずかに後から始まる。胸びれは体の下方にあり長い。胸びれ基底部上方に大きな皮弁がある。尾びれの後縁は湾入する。体の背側面は褐色で、腹面は白い。体長は50センチメートルほどになる。大陸棚上に生息しトロールで漁獲される。白身魚で、コチと同じように惣菜魚にする。味は淡泊であるが、美味である。

[尼岡邦夫]

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