ペトロナスツインタワー(その他表記)Petronas Twin Towers

デジタル大辞泉 「ペトロナスツインタワー」の意味・読み・例文・類語

ペトロナス‐ツインタワー(Petronas Twin Towers)

マレーシアの首都クアラルンプール中心部にある超高層ビルクアラルンプールシティーセンターに位置する。高さ452メートル。同国の国立石油会社ペトロナスによって1998年に建造モスク尖塔ミナレット)を思わせる、対になった2棟からなる特徴的な外観をもち、クアラルンプールのシンボルとして知られる。ペトロナスタワー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペトロナスツインタワー」の意味・わかりやすい解説

ペトロナスツインタワー
Petronas Twin Towers

マレーシアのクアラルンプールにある超高層ビル。世界有数の超高層ビルで,同一設計の 2棟のオフィスビルが対になっている。マレーシアの国営石油企業ペトロナスの本社ビルとして建設された。アルゼンチン出身のアメリカ人建築家シーザー・ペリが設計し,1998年完成。円柱型の 88階の居住空間に加え,ピラミッド型の頂上に細いスチールの尖塔がそびえ立つ。尖塔部分の 73.6mを含め,2棟とも高さは 451.9m。それぞれ周囲を 16本の大きな柱で支えられている。これらの柱も含めて外郭鉄骨構造ではなく高強度の鉄筋コンクリート製である。外装にはステンレス鋼とガラス板が使われた。2棟は 41~42階で連絡橋によって結ばれている。1996年に尖塔部分が設置され,アメリカ合衆国シカゴにある 110階建てのシアーズタワー(→ウィリスタワー)を抜いて世界一高い建物となった。屋根の高さはシアーズタワーが 60m以上も上回っていたが,ペトロナスツインタワーの尖塔部分も建造物全体の重要な構成要素とみなされた。2003年に台湾タイペイ(台北)市で建設されていた台北国際金融センター(台北101)にも尖塔が設置され,高さ 508mに達したため,世界一高い建物の座を明け渡した。

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